川前の鹿踊・剣舞
2013年01月09日
稲の害虫が大量発生した折、10頭の鹿が現れて害虫を退治してくれ豊作に導いたくれたという言い伝えがあり、鹿踊は五穀豊穣の踊りとして踊られてきた。また、剣舞は念仏供養のために踊られたもので、薬師12神将の面は念仏の巧力をもって四魔三障の災いを払い、頭の日天、月点、半月の立物は日月、清明、風雨を表し、やはり五穀成就を願うものである。
仙台藩5代藩主、伊達吉村が領内の芸能を集めて鑑賞した折、この鹿踊と剣舞を激賞し、特に九曜紋と絹布の着用を許されたという。
これまで、幾度となく衰退しては復活を繰り返してきている。現在は、毎年7月7日に舞われているが、定期的な演舞に日は特にない。鹿踊は踊り手10人、歌い上げ7人、太鼓1人、笛3人。剣舞は踊り手10人、笠廻し2人、鐘打2人、太鼓1人、歌い上げ2人、笛3人、どちらも総勢20名ほどの構成で踊られる。