寺崎の法印神楽
2013年03月23日
今から350年ほど前、中津山白鳥神社神主大館滝本坊と言う者が、京の聖護院門主に従って入峯修法し法印となった。京で能を習得し、出雲流の神楽と能狂言をあわせて寺崎の法印神楽をつくりあげたという伝説がある。
神社の祭りの際に、社前に舞台(三方吹き放し、後ろに幕、柱に忌竹、天井に大乗を下げる)をつくり、舞台には能の橋懸りや鏡の間をつける。
囃子は太鼓1名、笛2名でどうら拍子をとる。舞手は、仮面をかぶり、千早に袴をはき、刀を腰につける。手には扇や梵天をもつ。
荘厳で優美、勇壮な趣のある舞である。
演目は33番あり、大神楽舞となると3日もかかるというが、現在は神社の祭典でも数番が舞われるだけである。
9月の第2日曜日、八幡神社に奉納されている。
住所) 石巻市桃生町寺崎字町111