通町熊野神社神楽
2014年09月18日
通町の神楽は仙台城下で最も古いものといわれているが、記録によると1757年に始まるともいう。ただし古面の一つに「嘉吉」(1441~4)の年号が彫られているともいい、昭和初年ころまでは古い舞型がすべて伝えられていたようだ。三輪流とも十二神楽とも称していた。
現在では後継者がなく、横山萬平氏を主として数人が伝統を守り、毎年秋の例祭の宵宮には、今でも欠かさず演舞されている。
昭和6年の本田安次博士の詳細な舞の記録と、昭和32年、当時NHK嘱託故武田忠一郎による11曲の採譜がある。
舞型は、関東風の黙劇で江戸の里神楽にも似た軽妙さと品格が印象深い。しかしほかの榊流や丹波流とも相違する点が見られる。
所在地:仙台市通町254 熊野神社