角田祭ばやし
2015年04月16日
約300年前の藩政時代から天神社の春の祭典に奏されてきた角田祭ばやしがある。
この祭ばやしは氏子連が奉納する山鉾山車に花を添えるため京都の祇園ばやしを奏したものと伝えられ、城下町角田に優雅でけんらんたる抒情と色彩を添えてきた。記録によると文化6年の祭日には55台の山車が出たと記されている。
ところが、大正初期から町内に電灯線と電話線が張りめぐらされるようになり、山鉾山車の巡行が困難となってこの伝統を誇る祭ばやしも失われるという事態におちいった。
そこで、昭和50年春、藤間流舞踊の藤枝会員からこの祭ばやしを復活させたいという声があがり、角田市文化協会、角田市中央公民館などの協力を得て、絶滅寸前の伝統芸能が復活したものである。
○所在地
角田市角田字田町45
○時期
4月25日