花町神楽
2015年04月23日
花町神楽は出雲式神楽といわれる流れを汲んでおり、装束は華やかで楽・舞は流暢である。創設の時期は不詳であるが、残されている数葉の古文書から、この神楽は鹿島神楽と称したり、花町神楽と称されたりなど交互に使い分けられて今日に至っているのが分かっている。
また、花町神楽については以下の点についても判明している。
①創設の時から鹿島神社所属のものとして鹿島神楽を称していた。
②寛文事件後、館越地区の飯野坂から植松にかけての部落が「花町」と命名されるに及んで、花町神楽という呼称が生まれた。
③成長の役以後、数年中断されて再興し、再度鹿島神楽の旧称が復活した。
④明治四十二年、飯野坂に在った鹿島神社が館越神社に合祀されることになり、花町神楽の呼称が再度通称となって今日に及んでいる。
構成は、舞手数名、大太鼓一名、つづみ大鼓一名、笛二名。
曲目は、浮橋、神沼、庭鎮、五穀成就、四方弊、恵比須、日貴目、三剣、四方固、三神、注連切、獅子。
時期
四月十日 館越神社
所在地
宮城県名取市飯野坂