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波伝谷の獅子舞

2015年08月06日

  旧水戸辺村に属した波伝谷部落には契約講があって、相当古くから全戸加入の中で運営されて来ている。旧2月15日は、全部落で春祈祷と呼ばれる行事が行なわれるが、権現(獅子頭)によって各家々の悪気を吸い取り豆腐に封じ込めるという、独得の悪魔退散の儀式が伝承されている。早朝権現頭を朝日に直面さ せ遥拝した後、御幣を飾った榊の木を先頭に各家々を巡り、特定の家では二階獅子等特殊な舞が披露されて振舞を受け休息をする。この儀式は各戸で確実に繰返され、日も暮れた頃漸く西の村境に到着するが、最後は海岸に榊を立て石を投げて倒し、気勢を上げて帰るのである。その儀式の中で舞われる獅子舞を行列全体の作法を含めて契約講がその伝承の任にあたっている。

<構成>
 先達(榊、御幣を持つ)、神主、講長ほか村役、笛二名、若者(獅子の案内)、獅子、若者達(獅子舞の役)、講員

<時期>
 2月15日

<所在地>
 本吉郡志津川町戸倉字波伝谷

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