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足立稲田姫神社神楽

2018年04月16日

稲田姫神社神楽保存会の歩み 
村田町足立地区で神楽が行われるようになったのは明治時代の中頃である。村上円六翁が、角田市尾山にある高魂神社の神楽師を招いて足立地区の若者に習得させ、稲田姫神社の祭りに奉納していた。太平洋戦争の影響で一時中断を余儀なくされましたが、昭和四十五年には有志七人によって再び活動を開始し翌年には十六人に増員した。その後も農作業の後毎晩、古老達の指導の下、厳しい稽古を続け、昭和四十九年より本格的に披露する事となった。現在も地元の貴重な伝統芸能を後世へ伝承するため、練習や活動を行っている。
軽やかな笛の音やメロディーと大小太鼓の響きで踊る優雅な舞、時におもしろ、おかしく即興で演出された舞いも見ものである。

・村上円六翁
足立地区に神楽を取り入れた人物。角田市尾山の高魂神社より、十二神楽を舞う五人の神楽師を招いて足立の若者達に習得させた。村上円六翁の在りし日の姿を刻んだ像が、足立大釜囲の大釜地蔵堂脇に明治三十年十二月に建てた「頌徳碑」がある。

御囃子
大太鼓、小太鼓、笛 で構成。

演目名・舞順
・1月 幣束舞
幣束舞(へいそくまい)神楽の一番最初に舞われる清めの舞で、外には幣束と鈴で四方を清め神呼び舞とも称される。 内には煩悩を経ち、人々に善根を勧めることを表し、幸福を求める夜明けを意味するものとされる。

・2月 四方堅舞
神座を清め災いを除く舞。四方を祓う舞。

・3月 神子舞
明神巫女舞。真理・正義を表す巫女に、悪魔、邪気を表す狐がとりからみ害をなすが、悪は正義に勝てず、外をなした狐は罰が当たって悶え苦しみ死んでしまう。心理の大法はいかなる邪魔にも屈することがないという。道心堅固の舞。

・4月 片剣舞
修験道の行法、法剣の払いを舞化したもので、不動明王の利剣を持って邪魔外道を打ち払い、一切の世の邪悪をことごとく切り捨て、四方の邪気を払い悪鬼退散、鬼心降伏を祈願して舞うものである。

・5月 種蒔舞
五穀豊穣を祈願する舞で、種蒔きなど農作業の様子が表現されています。息災長寿、家業繁栄を祈る舞。

・6月 恵比寿舞
恵比寿様が釣りをしている所へ道化が現れる。道化にお願いされた恵比寿様が釣り糸をたらすと見事に大きな鯛が釣れる。道化は釣れた大きな鯛を背負って帰るまでの様子。道化が観衆に向かって菓子などを振舞う場面もある。

・7月 鉾舞
鳥兜、鉾を使い、二人で舞う。悪霊退散。福を招く舞。

・8月 八幡舞
鳥兜、弓、矢を使い、二人で舞う。舞の途中では弓矢を放ち、悪霊や災いを払う舞。

・9月 明神神子舞
稲穂をこの世にもたらした喜びを表現した舞。

・10月 春日舞
里で悪さや悪戯をする道化を、春日明神が出てきて退散させる舞。退散させるまでの様子が迫力もあり見事に表現されている。

・11月 三剣の舞
シャグマを付けた舞人3名が刀と鈴を持って司法を払い清め、後段ではお互いが刀を持ってくぐり合い妙技を披露する舞。舞の内容は、神武天皇が東征の時、お供の神たちが勇ましい叫び声をあげ、天皇の威光示した舞と伝えられている。百八の煩悩の根である愚痴、怒り、貧りの3つを断ち切り、不安のない生活を送ることを願い、金剛の法剣をふるい、四方を清めて世の邪悪をことごとく切り捨てる祈祷の舞で迫力がある。

・12月 獅子和舞
道化が獅子を黙らせて最後に捕まえる舞。黙らせるまでのやり取りが即興などもあり愉快。道化が観衆に向かって菓子などを振舞う場面もある。

公演日時
4月第3日曜日 川崎町支倉 熊野神社大祭
5月第2日曜日 村田町白鳥神社 奥州の蛇藤祭り
10月第2日曜日午前 稲田姫神社秋大祭 
10月第2日曜日午後 村田町白鳥神社秋大祭
11月 村田町郷土民俗芸能発表会

その他
・年齢を問わず、随時団員を募集しております。

連絡先
足立稲田姫神楽保存会事務局
〒989-1311 宮城県柴田郡村田町大字足立字明神68 稲田姫神社 内
MAIL:inadahimekagura@gmail.com
ウェブサイト:ウェブサイトはこちら

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